中国人へのマーケティングの一つとして、サンプリングのケースをご紹介します。
プロジェクトの背景としては、中国における富裕層・準富裕層・中間層をターゲットに日本の高品質な食品を越境ECで販売しようとするプロジェクトでした。その一貫として、ターゲット層へのインタビューとサンプリングを実施しました。
弊社でアレンジしたのは、中国国内では最大手の金融グループの幹部10数名に集まっていただき、グループインタビュー形式での彼らのライフスタイルや食習慣等をヒアリングを行いました。
加えて、実際に販売予定の商品のサンプルを持ちこみ、その場での試食いただくと同時に、お土産としてサンプル品をお渡しし、後日その結果についてもアンケートに協力いただきました。
インタビューの対象として主に女性の管理職をピックアップしましたが、例えば、野菜等は北京郊外の有機野菜を作る契約農家から直送してもらっていることや、糖分を気にしていて甘いものはあまり食べないことなど、日本側が予想していた以上に健康志向であり、かつそこにお金をかけていることもわかりました。
また、サンプリングの結果も、厳しい指摘が多く日本商品に対する期待の高さと同時に、中国上流家庭における品質に対する厳しさを痛感する結果となりました。
日本人が想像する以上に現地上流家庭の消費者の要望や商品を見る目が厳しくなってきているのは事実です。日本と異なり共働きで子供も少ないため、可処分所得も多くそのため、高級品への支出は惜しみませんが、価値のあるものかどうかの見極めを極めて重視しているよように思います。また、年代における感心事も少し異なっていて、若いうちから健康や美容に気を使っている方が多い印象もありました。
自社の商品が中国の消費者に受けれられる可能性があるのかどうか、またはどのような切り口での販促が望ましいのか、等この少数のグループインタビューから得られる示唆は非常に大きものかがあるかと思います。
弊社は、政府系の機関や国営企業とのお付き合いが昔からあるため、日本への訪問頻度が高対、準富裕層や中間層の方へのインタビューやサンプリングが可能です。加えて、医療ツーリリズムを受けていた関係から、不動産や投資関係の企業家を中心としたメンバーへのマーケティングも実施することが可能です。ご興味があればお気軽にご相談いただければと存じます。
これとは別に、ネット上の口コミを増やす目的のサンプリング方法もありますが、その例はまた別途ご紹介させていただきます。