2018年インバウンド市場を振り返る 第3回 買物消費額から見たインバウンド市場
2018年のインバウンド市場を買物消費額の観点から検証して見ると、買物消費額の半分以上は中国人訪日客によるものである。爆買いの頃より一人あたり購買金額は減少しているが、他国と比較すると圧倒的な購買金額となっている。
2018年のインバウンド市場を買物消費額の観点から検証して見ると、買物消費額の半分以上は中国人訪日客によるものである。爆買いの頃より一人あたり購買金額は減少しているが、他国と比較すると圧倒的な購買金額となっている。
中国市場は今や新消費時代とされており、この時代においてはブランドのストーリーやシーンを創出できる企業が伸びるという。というのも、販路やチャネルは差別化のポイントが少ない。付加価値をもたらす要素としてのブランディングが極めて重要になる。
2018年末に新しく開始されたEC法の影響で、インバウンド需要に影響が出ている。ソーシャルバイヤーによるハンドキャリーでの持ち込みが対策が厳格化した結果、化粧品、紙おむつの国内需要が減少してきている。
中国市場の攻略には、一旦日本市場での成功体験を忘れ、虚心坦懐に中国人消費者の行動を観察し、しっかりとした周知活動、販売促進活動を行うことが必要不可欠である。
2018年に訪日外国人客数は3000万人を突破した。3000万人の地域別の内訳を分析すると、アジアからの訪問が8割以上をしめる。その背景にある要因や今後トレンドについてのべる。