2018年11月11日 独身の日。アリババ集団の1日の取扱高が、楽天市場の年間総取引高3.4兆円を超え、2135億元(3.5兆円)を記録したというニュースは記憶に新しい。2018年の中華人民共和国の人口は13億9368万人。日本の人口1億2632万の実に11倍もの人が生活している国家であることは周知のことであろう。
ボストンコンサルティンググループが2016年に発表したレポートによると、中国の2021年の個人消費予測は6.1兆ドルで2016年から2021年まで1.8兆ドル増加することと試算している。日本の個人消費額が3.3兆ドルであることから考えると、5年で日本の市場の6割が生まれてしまうことを意味している。飛行機でわずか3時間ほどのところに、2倍ほどの消費力をもった市場が存在しているのである。
地理的に優位な日本企業にとって、この巨大マーケットの攻略こそが次の成長を支える取り組みとなることに違いない。
これまでも海外市場の攻略に後ろ向きだった企業が多い結果、世界に誇る技術レベルやサービスレベルを供給できるにも関わらず、韓国企業やいまや中国企業の世界進出に遅れをとってしまったことも忘れてはならない。アジア諸国の技術力、製品供給力も急激な成長を遂げた今、日本企業が中国市場のみならず世界市場に打って出る“ラストチャンス”なのである。
ビズグローは、日本企業の事業(ビズ)を成長(グロース)させることをモットーに事業を展開していきます。中国市場を中心としたアジア各国にまつわるリアルタイムな情報を提供するとともに、これまで10年以上培ってきた市場攻略のノウハウを連載して参ります。