2019年2月3日 人民日報
上海税関の統計によると、2018年に同税関エリアで輸入された日本製の美容・化粧品・コスメ商品は前年比98.4%増の62億9000万元(1元は約16.2円)だった。その増加幅は、日本から輸入された主な商品の上昇幅でトップだった。新華網が伝えた。
日本からの化粧品・コスメ商品の輸入が倍増していることは、中国の消費者がますます「顔面偏差値」を重視するようになり、そこに新たな需要が生じていることを示している。上海市商務委員会の統計によると、2018年の上海市場の化粧品の売上高は前年比15%増以上となり、化粧品が中国人の近年の消費高度化を象徴する商品となっている。
以上抜粋
中国の化粧品市場規模全体では、2018年で昨年比7.9%増の約6兆7450億円(1元=17円換算)の市場規模があるとされている。これに対して日本の2018年の化粧品市場規模は、2兆7,858億円(前年比4.0%増)であり、日本の約2.4倍の市場規模で、成長スピードも約2倍の速度になっている。
上海は前年比15%の成長とあるので、市場全体の成長速度の更に倍以上のスピードで成長していることになり、その中で日本製品の輸入が倍増していることは、日本の商品に対する信頼性や期待が高いことを示すものだろう。
都市部以外でも経済成長の高ま理、個人所得が増加していることを踏まえると、市場の拡大傾向はまだまだ衰えることなく継続すると考えられる。また、2018年の年末より新EC法がスタートし、個人輸入商が登録制になったことにより、税関を通過する輸入額はより増加するものと予想される。
日本の化粧品に対して、中国人消費者からは大手ナショナルブランドへの信頼が集中しているが、弊社の中国のパートナーは絶えず新しい高品質な化粧品ブランドを探している状況もある。この成長を獲得するチャンスはまだ残っているものと言えよう。
棒グラフ 市場規模推移(左軸)、折れ線グラフ 市場成長率(右軸)
出典:中商産業研究院